【空想幾何学小説】
作 ・ 久慈 誠

『成熟した未熟』

未熟として成熟した未熟。成熟の過程としての未熟。未熟であることに成熟を迎えた未熟は、決して成熟には到達していないが、未熟として既に成熟を迎えている。
成熟した未熟は成熟する準備のできた未熟。未熟な未熟を脱し、成熟していく未熟として成熟している。成熟した未熟。それは未熟が成熟していく過程で成熟した未熟なのだ。


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