リトル・ダッキー

『密室の惨劇』
 
  「誰かいる…」
  疑いは、やがて確信に変わりました。
 
  ダッキーは、息を潜めると、バスタブカバーの陰に隠れました。
  「コー・ホー、コー・ホー」
  不気味な息遣いが近づいて来ます。
 
  ダッキーは狙いを定めると、音のする方へ熱湯を発射しました。
  「アチチチチィッ」
 
  ダッキーと読者が予想したとおり、脱衣所の床に転げまわっていたのは花粉症のマスクを付けたあなたでした。

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