リトル・ダッキー

『存在意義』
 
「なんか、顔色悪くない?」
「え?そうかなぁー、僕…」
「あなたじゃないわよ、作者よ」
  ぶっきらぼうに訂正されたので、ダッキーは不機嫌そうにあなたを見ました。
「忙しいんじゃないの?だって…」
  ダッキーは、なぜかそこで言葉を詰まらせました。
  「しょせん私達って、作者が奥さんを喜ばせるためだけに書かれてるのよね」
  と、あなたがしょんぼりとつぶやきました。
「そんなことないよ」と答えたダッキーも、なんだか浮かない顔です。
 
  ゴボッとあなたが大きなオナラをしましたが、誰も笑いませんでした。

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