ダッキーとあなたは、歯を磨くのがとても好きです。
「それにしても、ダッキー。あなた、歯もないのによく歯磨き粉の宣伝引き受けたわね」
「え、でもマイキーが問題ないって言ったんだもん」
「クチバシでも磨くわけ?」とからかったあなたを、ダッキーはじろっと睨みました。
「私のライフスタイルに歯磨きはかかせません。私は、私のライフスタイルを歯磨きライフスタイルと呼びます。朝起きて歯磨きをします。ブレック・ファーストの後に歯磨きをします。その後、一時間おきに歯磨きをしたとしても、私は気にするものではありません。歯磨きはエクスタシー!」
そう言って、二人はそろって歯を磨くのでした。
「おまえこそたまには歯磨けよ。甘いもんばっか食べてっから虫歯になるんだろ!」とダッキーが言い放つと、あなたもまけずに、
「うっさいお前、このクチバシ野郎!」と怒鳴ります。
「なんだとぉ。俺のことは何とでも言っていいけど、クチバシの悪口だけは言うなぁぁぁ!」
「歯磨きライフスタイルには、優れた歯磨きは欠かせません。やっぱり、愛情のある歯磨き粉ととうもろこしパンさえあれば、世界をつなぐことも可能です」
ダッキーが投げた石鹸トレイが、あなたの頬をかすめていきました。
「やったなテメェ!」と、あなたは負けずに手当たり次第につかめるものをダッキーに投げつけました。シャンプーと、リンスが同時に空中に飛び散り、リンス入りシャンプーとなって降り注ぎます。ダッキーが踏んづけた歯磨き粉が、ブシュッと噴出し、髭剃りのおっさんのようにあなたの顔に命中しました。
「だいたいなぁ、この歯磨き粉、まずいんだよ!」とあなたが叫ぶと、
「まずいのは知ってるよ!売れれば良いんだよ。そのための宣伝だろ!」とダッキーも負けずに言い返しました。
そしてあなたとダッキーはこう言いました。
「やっぱり、歯磨きライフスタイルは最高ですね!」