あなたは、ちょっと甘えた声でダッキーにすり寄って行きましたが、やっぱり何も答えてくれません。ダッキーはまるで、あひるのおもちゃにでもなったかのようでした。
「ダッキー…」
あなたは、ダッキーがあなたの事を太っていると思っているんではないかと思い、ちょっと悲しくなりました。
その時、あなたは気がつきました。あなたがダッキーに「太っている?」と聞いた時、「太ってないよ」とダッキーに答えて欲しかったことに。そしてそれは、あなたが自分自身が太ってきたことに対する不安をダッキーに打ち消して欲しかったのだということだということにも。
そうしてあなたは、ダッキーがあなたのことを太っていると思っているから「太ってないよ」と答えてくれなかったのではなく、その質問に答えないことで、あなたが太っているかどうかなんて気にしてないよと答えてくれたことに気付き、そんなダッキーのためにもあなたは「やっぱりこれから少しダイエットをしようかな」と思ったのでした。